YZ-2 DTM3を作ってみたらムズかったので記事にしてみる④
YZ-2 DTM3の命であるボールデフ作成時の注意点についてお伝えしたいことがあります。ついでにギヤボックスも組んでいます。
DB01ドゥルガでもボールデフを組んだので初体験というわけではありませんでしたが、やはりお高いハイエンドモデルであるYZ-2 DTM3のボールデフを作るとなると緊張してしまいました。
もちろん同じボールデフなので大きな違いはなかったのですが、細かいところで気になる点があったので、ボールデフを初めて組もうという方が、失敗しないよう注意しなければならない箇所を書いていきます。
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YZ-2 DTM3制作シリーズ初回記事
YZ-2 DTM3制作手順8.ボールデフの組み立て
ご訪問ありがとうございます。
初めて組んだDB01ドゥルガのボールデフは失敗しました。締め込みが弱くプレートが滑ってギヤが溶けてしまい交換することになったのですが、素人の怖いところは滑っていることに気づかずに走らせ続けたことです。
気づいたのは駆動抜けしてからなので、それまでにかなり異音が鳴っていたのでしょうが全く気づきませんでした。
そういうわけなので今回はかなり気合を入れて作り上げることにしました。
脱脂
ボールデフの基本は1に脱脂2に脱脂(ryで、もし剥離剤や油分がプレートやボールに付いていると滑る原因になるので要注意です。ボールデフはとにかく滑らせてはいけません。
デフジョイントの違い
赤矢印のように見た目にはわかりやすいのでたぶん大丈夫だと思いますが、人間のやることなのでお気をつけください。ちなみに逆に取り付けてどうなるのかはわかりません。
ボールデフグリスの量
グリスの量については人それぞれ違うと思いますが、ネットで調べるとデフジョイントとデフリングへ多めに塗るのが良いようです。たなかは貧乏性なので爪楊枝で少なめに塗ってしまいますが。
あとデフボールにもグリスを塗り込むのですが、間違ってもスラストボールに塗布したりしないようにしてください。スラストベアリングは滑らせる必要があるので絶対に滑らせないボールデフグリスを塗らないようにしましょう。
デフギヤの上下
青枠で囲んだ部位ですが、この説明書だと少々わかりにくいと思いますのでたなか画伯の図でご説明します。
達筆ですね。図も説明不要かと思います。え?説明いりますか?
仕方ありません、ご説明します。
これはデフボールを入れる窪みを横から見たものです。説明書にある広いほうがどちらかがわかりにくく悩んでしまう方もいらっしゃるかも知れません。
その場合、上から窪みをよーく見てみていただくと狭い部分が底に見えるほうが上です。狭い方から見ても底が見えないので間違えにくいかと思います。
今気づいたのですが、これって下側の狭い方からデフボールを入れようとしても入らないのかも知れません。もしそうならここは見なかったことにしてください。
スラストベアリングへのグリス塗布
ピンクで囲んだ部位ですが、ここもボールデフを組む際の肝なのでお気をつけください。この部位はデフプレートの逆で滑らかスルスルでないといけないのでブラックグリスをたっぷり塗布する必要があります。
ただし、プレートの上にあまりに大量のグリスを塗布してしまうとボールがグリスに埋もれて何個置いてあるのかわからなくなってしまうので(わからなくなった張本人T氏談)、プレートにはボールがくっつく程度塗布しておいてボールを載せてからたっぷりグリスアップしましょう。
ボールデフの調整
動画の中では楽しいとコメントしていますが、結構シビアな工程なので一番気合を入れて取り組む作業でもあります。
前述したようにたなかはDB01ドゥルガでボールデフ作成に失敗しました。ネットで一応下調べをしていたにもかかわらず、何故失敗したのかと言うと締め込む感覚がつかめなかったからです。
ネットでよく目にするのはデフスクリューを一杯まで回して、そこから”いい所”を探すというもので、たなかも例にもれずこの方法を試しました。
まず一杯まで締め込むという段階で間違えてしまい、そこからネットで見た通り戻したので当然締め込み位置は”いい所”から大きく外れてしまったのです。
次に組んだときには同じ轍は踏むまいと力一杯締め込んだらスラストベアリングが死にました。
ここまでやってようやくこのやり方は、たなかには合っていないということを実感したのです。
それから色々調べてみてようやくたなかに合った組み方を見つけることができました。
もしたなかと同じようにボールデフの組み方で、お悩みの方がいらっしゃいましたら参考にしてください。
- デフプレートが反転する位置まで締め込む。
- 何でもいいので左右のデフジョイントを固定する。たなかはハサミを使っています。
- 固定した状態でギヤを回す。
- 回るのならばデフスクリューを最初は半回転程度締め込む。(徐々に締め込みを弱くして”いい所”を見つける)
- 2~4を繰り返す。
- 全力でギヤを回して僅かにズレるようならボールデフ完成。
6の全力はたなかの力での事なので人によっては締め過ぎになってしまうかも知れません。
あと”いい所”についてなのですが、これがわかれば締め過ぎや緩すぎるようなことが無くなるのでしょうけれど、たなかはその境地に達していないので説明できません。達したら記事にしますね。その時のタイトルは「ボールデフの神たなか降臨す」でいかがでしょう。
YZ-2 DTM3制作手順 9.ギヤボックスの組み立て
説明書通りに進めれば大丈夫ですが、ちょっと補足説明をしておきます。
LCギヤボックスはラジコンサーキットのカーペットのようなハイグリップ路面で使用し、LDギヤボックスは土の上(ダート)などローグリップ路面で使われます。どちらにしようか迷ったらLDギヤボックスにしておけばいいみたいですよ。
ギヤの位置を変えるハイトアダプターは説明書にある通り向きに注意してください。たなかはハイトアダプターとは違いますが、DB01ドゥルガの似たようなパーツを上下逆に取り付けてしまい、シャーシを抉ってしまった経験があります。
YZ-2 DTM3のボールデフ制作まとめ
良いボールデフを組むためには大きな要因が2つあります。「滑らずスルスル」「スルスルに滑らせる」この2つです。
デフプレートを滑らせるとデフギヤが簡単に溶けてしまうので、ボールデフグリスをしっかり塗布した上で緩すぎず、締め過ぎずを守って、滑らずスルスルに動作する理想のボールデフを作り上げましょう。たなかもがんばります。
スルスル滑らせるスラストベアリングは超高速で回転する箇所なので、組む際にしっかりグリスアップをするのは当たり前ですが、定期的にギヤボックスを空けてグリスが切れないようにしてあげましょう。
LIPOバッテリー1号 充電17回
LIPOバッテリー2号 充電16回
ラジコン支出
- 1月 2,539円
- 2月 51,509円
- 3月 0円
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